12.プロジェクトマネジャーという立場(858字)
プロジェクトは、何もIT(情報技術)分野だけに限りませんが、プロジェクトマネジャーを「プロマネ」と略して呼ぶときは、ITプロジェクトのそれを指すことが多いように思われます。
私も過去において、大小幾つものITプロジェクトに参加し、さまざまな仕事に携わって来ました。そしてキャリアの中盤からはプロジェクトの中のリーダとして指揮を取ることもだんだん増えて来て、①顧客と仕様を決める、②スケジュールを立てる、③コストをはじく、④進捗を管理する、⑤成果物を検査する、⑥メンバをケアする等と言ったプロマネとしてのタスクを試行錯誤の連続で行なって来たというのが偽らざる実感です。
プロマネは通常、当該プロジェクトの管理を専門で実施することを職務としますが、雑用係でもあり、顧客からの苦情係を引き受けることすらあります。
またメンバが上手く調達できない場合や納期に間に合わない事態に陥ると、自らが設計や作業の一部を担当してみたりと、プロジェクトにおけるオールラウンド・プレーヤーとしての働きが必要となることもあります。
しかし、こうした一所懸命の働きにも関わらず、①プロマネの人材が足りない、②失敗はプロマネの力量にあり、③ノウハウの発揮を個人に委ねており、組織としてのパワーになっていない等辛口の批判に満ちていて、最近は割を喰う職業だとすら思われていることを耳にします。
いわゆる、縁の下の力持ちこそがプロマネの真骨頂であり、いかに優秀なITエンジニアを多数抱えていたとしても、演出家(指揮者)としてのプロマネが存在しなければ、それは烏合の衆となり、顧客が望むパフォーマンスを発揮することはできないのです。
プロマネを今後、泥臭くても魅力的な職業とするために、以下の三つを提言・実践して行きたいと考えています。
①経験値を形式知化する(できれば組織全体で)
②標準化された技法を身につけ、展開する(例えば、PMBOK)
③組織成熟度のアップに取組む(例えば、CMMI)
専門用語の解説は、以下のURLより
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/cmm.html
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/pmbok.html
