ITエンジニアの九十九折

これまで生きて来て、自身が色々と経験したこと、また思いや考えについて、思いつくままに綴ってみたいという衝動に駆られて開設しました。 このタイトル同様に、本ブログがどこに向かって行くのか、自分でも定かではありませんが、良かったら立ち寄ってください。

Tuesday, November 28, 2006

23.これからのビジネス・キャリアの歩み方(1,226字)

本日のテーマは、キャリアについてです。

私が所属しているIT業界は、技術進歩の速度が早く、「秒進分歩」で移り変わると言われて久しく、これまで業界全体で右肩上がりの成長を続けて来ました。そのため、常に何かに追われて仕事に取り組まなくてはならないところがあり、慌しく通り過ぎて来たなというのが実感です。

また、自身のキャリアについても、あれこれ考えを巡らし、節目節目で決断しながら実践してきました。しかし、ここまでのキャリアを振り返ると、正直、「紆余曲折の難産事であった」と言うことができます。

かつて、この業界の構造がまだ単純だった頃には、以下のようなモデルが存在していたように思います。

「プログラマー」→「SE(システムエンジニア)」→「プロジェクト・リーダ」→「管理職」

しかし、新しい技術が開発され、情報システムが大規模かつ複雑化されて来るに伴ない、職務も細分化されるようになり、このような単線的なモデルでは限界が見られ、キャリアを模索する時代に突入したのではないかと思います。

現在の状況はどうかと言いますと、経済産業省の情報処理技術者試験(国家試験)を見ても、14区分に分けて実施されています。これだけを見ても明らかですが、一口にSEと言っても、多種多様な分野・領域が存在していることがわかります。

従って、一事業会社で一様にキャリアプランを用意したり、本人に合う形の研修プログラムを提供することがより困難になっているのだと思います。

最近では、「自立(律)的キャリアを歩む」ということが関連の書籍や論文等で述べられています(例えば、『キャリアショック』高橋俊介著)。

組織内で自立するとは、変な言い方にも聞こえますが、選択の幅が多岐にわたっている以上、予測がつけにくく、会社で予め、キャリアパスを用意したり、本人の意思と無関係に研修を受けさせることは時間と経費の無駄にもつながります(その一方で、官民が合同でITスキル標準を体系化して、実務に適用しようとする動きが活発化しています)。ITスキル標準の詳細は、こちらより http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/jinzai.htm

ここで重要な事項は、自らがキャリアを選び取るという自主的、能動的な行為だと思います。すなわち、自分の興味・関心(得意)分野から専門領域を定めて、専門性を高め、それに関連する仕事に従事できるように組織内でアピールすることです。

もちろん、本人が望んだからと言って、いつもそれに見合う案件が受注できたり、仕事を用意できるとは限りません。

最後に、これからのキャリアの歩み方には、以下に示す二つの大変さ、困難さが想定されると考えています。

1)職業選択
  細分化された多くの選択肢の中から一つの職業(職種)を選択をする

2)キャリア形成
  定職に就いても、仕事を選び取って、それをキャリア(仕事の実績としての軌跡)につなげて行く

皆さんはどのような考えをお持ちですか?キャリアについては、今後も何度か取り上げる予定です。

2 Comments:

Blogger ぺぺ said...

残念な事に、否定できない記事です。 そして方向性も的を得ていると思いますが、かつての「プログラマー」→「SE(システムエンジニア)」→「プロジェクト・リーダ」→「管理職」の図式は壊してはいけないと痛感する日々です。大手企業に常駐している仲間を見ていると、我々の世代では当たり前の行為、特にドキュメント整備関連が出来る方はやはり、企業にとっても評価が高いですね。
今は、これらのサーバを構築するだけなら、ドキュメンテーション能力が低くても仕事はありますが、いつまでたっても目は出ない位置にいる方が多いのでは? ドキュメンテーション能力もプレゼンテーション能力もいつまでも重要な要素であり、今後も大きくキャリアとして重宝されると私は思います。
つまり、基本が大事だと言う事ですね。
少なくとも私の所属する部署のメンバーには、そう言った特性が顕著に出ています。

12:13 AM  
Blogger 親子ボウケンジャー said...

ぺぺさん、こんにちは。

ある程度まで技術力を向上させると次に来るのは、文書作成や表現能力、プロジェクト管理等がテーマとなるのは、私も経験上から賛同できます。

しかし、SEにもこの辺りまで来て伸び悩む人が多いのも事実のようです。ターニングポイントに来たときに準備や対応をせず、40歳前後になり、「しまった」と思うか、流される人も結構いるような気がしています。

6:17 AM  

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