ITエンジニアの九十九折

これまで生きて来て、自身が色々と経験したこと、また思いや考えについて、思いつくままに綴ってみたいという衝動に駆られて開設しました。 このタイトル同様に、本ブログがどこに向かって行くのか、自分でも定かではありませんが、良かったら立ち寄ってください。

Tuesday, November 21, 2006

21.中堅・中小企業の実態の一断面と役割(1,003字)

通常、マスコミで取り上げられる企業は、有名企業や超大企業、そして、元気が良く目立つベンチャー企業が大半を占めています(ここでは不祥事等は省きます)。

本日は、日の当たらない中堅・中小企業の実態と役割が、どのようなものであるかを考えてみようと思います。

実態については、以下の四つに絞って考えてみます。

1)経営者の力量
 中小企業の経営者は、創業者自身だったり、オーナーの子息、それに子会社では親会社からの出向経営者であることが多く、経営の行方は、良くも悪くもこれら経営者の力量や感性に左右されることになります。

2)戦略の立案と実行
 大手企業の下請負を主業とする企業も多く、大上段に戦略は立てず、取引先の出方を伺って舵取りを行なうこともあります。また、仮に戦略を立てて臨んでも、途中で変更されたり、頓挫するケースも少なくありません。初志貫徹できるか否かという点が大手企業との差となって表れます。一方で、親会社に対して制約も多いので、その分、言い訳も多くなることが付け加えられます。

3)人材確保
 優秀な人材を確保することが難しく、採用は新人が中心になります。中途採用は粒を揃えるのが容易ではなく、色々な経歴を持った人が混在する結果となり、採用後の統合が容易ではないようです。

4)組織文化
 ワンマン経営が軌道に乗れば、従業員が一丸となって結束し、仲間意識を持ち易いのですが、行け行けどんどんの放漫経営に陥ると組織は沈滞化し、業績を維持するのが困難になります。

こうして見てみると、中小企業の悪い点ばかりを列挙してしまいましたが、全面否定をするわけではありません。それに、中小企業だから事業的に成功しないと断言することもできません。長所を探すと、大手企業にはない点も多く持ち合わせていることも見逃してはならないと思います。例えば、①小回りが利く、②意思決定が早い、③結果が出易い等です。

最近、日本の上場企業の経常利益が連結(決算)ベースで過去最高という報道も聞かれますが、大手企業とその業績を下支えしているのが、数多ある中小企業の頑張りです。

これら企業の役割は、以下の二つが考えられます。
1)大手の下請けとして動く
2)独自技術を持ち、大手と補完関係を保つ

なお、元気な中小企業を毎回、取り扱っている媒体として、『日経ビジネス』の「小さなトップランナー」があることを付け加えて本文を終わります。

2 Comments:

Blogger ぺぺ said...

どこかで聞いた事ある会社の事みたいですね。(笑) うちの会社もそうかもね。
しかし、上には上がいることも忘れてはいけません。 ある、大手メーカは、中小企業をたくみに操って、生かさず殺さずで、世界に通用する大企業となりました。
それを打破するには、中小企業の特徴を出して行かなくてはならないと思います。
どこにも負けない技術や価格、品質、教育など課題は山積。その課題をいくつ越えられるかが企業価値と言うものだと思います。
小さな町工場でしか作ることの出来ない製品が、宇宙ロケットを飛ばしていたり、本当の意味での職人が必要な時代だと思います。
IT業界も、短命なOSやソフトウエア&ハードウエアが多く、複雑で難しい技術をいかに早く習得し、お客様のお手伝いが出来るか
が鍵だと思います。
現在私の地区では、最新技術を習得出来ている技術者が非常に少ない。
でも、どの技術が長寿なのかを模索している
段階。どの技術も半信半疑の技術者が動作確認を行って、こわごわ提供している。
ソフトもハードも何故本当に書いてある事がちゃんと動くのかをエンドユーザに行く前に検証しないと出荷出来ないと言うのはそもそもおかしな話であるが、IT業界ではほぼ暗黙の了解である。
日本人では動いて当たり前の世界から、動かない?じゃぁ直すで待ってての外国の世界へ
特にITの社会は変わりつつあることが私には不安でしょうがないです。
そんな文化を築き上げてきたのは、MSではないだろうかと僕は思う。

12:47 AM  
Blogger 親子ボウケンジャー said...

ぺぺさん、こんにちは。

今日は長文のコメントありがとうございます。

中小企業って、一括りにして論じてしまいましたが、輝いている企業だってたくさん存在していることをもっと強調すべきだったかもしれないと思っています。

「職人」が世界の品質を決める話など興味深いですね。この件については、ぺぺさんの方が見識をお持ちのようでした。

機会があったら、今回の続編を載せたいと思います。

1:40 AM  

Post a Comment

Links to this post:

Create a Link

<< Home