ITエンジニアの九十九折

これまで生きて来て、自身が色々と経験したこと、また思いや考えについて、思いつくままに綴ってみたいという衝動に駆られて開設しました。 このタイトル同様に、本ブログがどこに向かって行くのか、自分でも定かではありませんが、良かったら立ち寄ってください。

Thursday, November 30, 2006

ブログ主催者からのお知らせ

皆さん、こんにちは。

早いもので、本ブログを開設して約2ヶ月が経過しました。
その間、試行錯誤を繰り返し、ときには失敗したこともありました。

ここで、急ではありますが、本ブログを国内サイトへ移し、しばらく
運営しながら(内外で比較)してみようと思いました。

新しいブログのURLは以下の通りとなります。

http://blog.goo.ne.jp/mgg03337

良かったら新しいサイトにも立ち寄ってください。
なお、本サイトも当分の間、閉鎖せずに残しておくことにします。

全員の方に個別にお知らせできずに済みません。
これまでのご愛顧有難うございました。引き続き、ごひきいきに
願います。

Tuesday, November 28, 2006

23.これからのビジネス・キャリアの歩み方(1,226字)

本日のテーマは、キャリアについてです。

私が所属しているIT業界は、技術進歩の速度が早く、「秒進分歩」で移り変わると言われて久しく、これまで業界全体で右肩上がりの成長を続けて来ました。そのため、常に何かに追われて仕事に取り組まなくてはならないところがあり、慌しく通り過ぎて来たなというのが実感です。

また、自身のキャリアについても、あれこれ考えを巡らし、節目節目で決断しながら実践してきました。しかし、ここまでのキャリアを振り返ると、正直、「紆余曲折の難産事であった」と言うことができます。

かつて、この業界の構造がまだ単純だった頃には、以下のようなモデルが存在していたように思います。

「プログラマー」→「SE(システムエンジニア)」→「プロジェクト・リーダ」→「管理職」

しかし、新しい技術が開発され、情報システムが大規模かつ複雑化されて来るに伴ない、職務も細分化されるようになり、このような単線的なモデルでは限界が見られ、キャリアを模索する時代に突入したのではないかと思います。

現在の状況はどうかと言いますと、経済産業省の情報処理技術者試験(国家試験)を見ても、14区分に分けて実施されています。これだけを見ても明らかですが、一口にSEと言っても、多種多様な分野・領域が存在していることがわかります。

従って、一事業会社で一様にキャリアプランを用意したり、本人に合う形の研修プログラムを提供することがより困難になっているのだと思います。

最近では、「自立(律)的キャリアを歩む」ということが関連の書籍や論文等で述べられています(例えば、『キャリアショック』高橋俊介著)。

組織内で自立するとは、変な言い方にも聞こえますが、選択の幅が多岐にわたっている以上、予測がつけにくく、会社で予め、キャリアパスを用意したり、本人の意思と無関係に研修を受けさせることは時間と経費の無駄にもつながります(その一方で、官民が合同でITスキル標準を体系化して、実務に適用しようとする動きが活発化しています)。ITスキル標準の詳細は、こちらより http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/jinzai.htm

ここで重要な事項は、自らがキャリアを選び取るという自主的、能動的な行為だと思います。すなわち、自分の興味・関心(得意)分野から専門領域を定めて、専門性を高め、それに関連する仕事に従事できるように組織内でアピールすることです。

もちろん、本人が望んだからと言って、いつもそれに見合う案件が受注できたり、仕事を用意できるとは限りません。

最後に、これからのキャリアの歩み方には、以下に示す二つの大変さ、困難さが想定されると考えています。

1)職業選択
  細分化された多くの選択肢の中から一つの職業(職種)を選択をする

2)キャリア形成
  定職に就いても、仕事を選び取って、それをキャリア(仕事の実績としての軌跡)につなげて行く

皆さんはどのような考えをお持ちですか?キャリアについては、今後も何度か取り上げる予定です。

Saturday, November 25, 2006

22.商売繁盛、妻の買い物で気づいたこと(789字)

先日、妻がアクセサリー(ネックレス)を見たいと言うので、雨模様でもあり、また誕生プレゼントにしたら良いと思い、デパートの売場までついて行きました。

そのときに気づいたことが、「商売繁盛」と「門前市をなす」という言葉でした。
最近、このデパートは百貨店業界の中にあって業績が好調らしく、また話題も振りまいています。例えば、メンズ館をオープンして好評を博したり、他の同業者へ役員を派遣したりということです。

当日も週末の昼下がりも手伝ってか、たくさんの買い物客で溢れ返っていました。率直に、「うーん、繁盛しているな」との感想を持ちながら、商売繁盛の理由がどこにあるか観察することにしました。

その結果、以下の三点を見つけることができました。
1)小さなテナントが軒を連ね、魅力的な商品を豊富に陳列している
 →アクセサリー売場に限定しますが、有名店が3~4㎡ほどの売場にところ狭しと商品を陳列していました。そして、どの売場にも数名のお客がいて、多くの店員が熱心に接客していました。

2)店員の接客態度が一様に丁寧でそつがない
 →私の周囲にいた店員のしぐさを観察したところの結果からの判断です。

3)雨天時への配慮がなされている
 →プレゼントとして包装を依頼すると、手渡し時に、もし雨天対策が必要であれば、専用カウンターにて申し付けるように案内され、お客への心遣いが感じられました。

今、百貨店業界は、スーパーマーケットやコンビ二エンス・ストア、さらにはディスカウント・ストア等との競争にさらされ、業績を下げているようです(百貨店の売上推移等はこちらのURLより、http://www.depart.or.jp/)。

その中にあって、このデパートは元気が良く、たまにしか買い物をしない私であっても、サービスに接して、上に書いたようなことを感じさせることが好調さに結びついているのではないかと考えながら、お店を後にしました。

Tuesday, November 21, 2006

21.中堅・中小企業の実態の一断面と役割(1,003字)

通常、マスコミで取り上げられる企業は、有名企業や超大企業、そして、元気が良く目立つベンチャー企業が大半を占めています(ここでは不祥事等は省きます)。

本日は、日の当たらない中堅・中小企業の実態と役割が、どのようなものであるかを考えてみようと思います。

実態については、以下の四つに絞って考えてみます。

1)経営者の力量
 中小企業の経営者は、創業者自身だったり、オーナーの子息、それに子会社では親会社からの出向経営者であることが多く、経営の行方は、良くも悪くもこれら経営者の力量や感性に左右されることになります。

2)戦略の立案と実行
 大手企業の下請負を主業とする企業も多く、大上段に戦略は立てず、取引先の出方を伺って舵取りを行なうこともあります。また、仮に戦略を立てて臨んでも、途中で変更されたり、頓挫するケースも少なくありません。初志貫徹できるか否かという点が大手企業との差となって表れます。一方で、親会社に対して制約も多いので、その分、言い訳も多くなることが付け加えられます。

3)人材確保
 優秀な人材を確保することが難しく、採用は新人が中心になります。中途採用は粒を揃えるのが容易ではなく、色々な経歴を持った人が混在する結果となり、採用後の統合が容易ではないようです。

4)組織文化
 ワンマン経営が軌道に乗れば、従業員が一丸となって結束し、仲間意識を持ち易いのですが、行け行けどんどんの放漫経営に陥ると組織は沈滞化し、業績を維持するのが困難になります。

こうして見てみると、中小企業の悪い点ばかりを列挙してしまいましたが、全面否定をするわけではありません。それに、中小企業だから事業的に成功しないと断言することもできません。長所を探すと、大手企業にはない点も多く持ち合わせていることも見逃してはならないと思います。例えば、①小回りが利く、②意思決定が早い、③結果が出易い等です。

最近、日本の上場企業の経常利益が連結(決算)ベースで過去最高という報道も聞かれますが、大手企業とその業績を下支えしているのが、数多ある中小企業の頑張りです。

これら企業の役割は、以下の二つが考えられます。
1)大手の下請けとして動く
2)独自技術を持ち、大手と補完関係を保つ

なお、元気な中小企業を毎回、取り扱っている媒体として、『日経ビジネス』の「小さなトップランナー」があることを付け加えて本文を終わります。

Monday, November 20, 2006

20.ポスティングとメジャーリーグ・ビジネス(1,055字)

先日、西武ライオンズの松坂大輔投手が、ポスティング制度を利用して、米国のメジャーリーグへ移籍することを表明し、入札が行なわれた結果、アメリカン・リーグのボストンレッドソックスが約60億円の入札額で落札し、交渉権を得たと報道されました。

ここでは、日米の両方から野球に対するビジネスの違いについて考えてみることにします。

まず、米国側からの一つの見方を示します。レッドソックスは、先物取引で名を馳せた敏腕投資家がオーナーに就任し、名門復活をかけて改革を進めて来ており、一昨年のワールドシリーズで86年ぶりに6度目の世界一に輝いたことはまだ記憶に新しいと思います。

今回の松坂獲得に向けても、大きく二つの視点から巨額の投資に動いたと見られます。一つは、先発投手を充実させるという目的があります。背景には、昨年は健闘しながらも地区シリーズで敗退、そしてリベンジで臨んだ今年は先発投手不足に泣き、地区3位に終わり、苦戦したことが挙げられます。松坂には即戦力(場合によっては大黒柱)として大きな期待が寄せられています。

もう一つは、対決の構図を作り、ジャパンマネーを引き寄せる効果を狙っていることがあります。松坂を同一リーグに入団させれば、マリナーズ・イチロー選手やヤンキ-ス・松井選手と対決する機会が何度も訪れ、エンターテイメント(演出効果)を高めることができます。それにより、日本人の観客動員を増やし、さらに日系企業の看板広告を誘致し、増収増益を期待することができます。
同オーナーは、ROI(投資利益率)のそろばんをしたたかにはじき出した上で、気前良く大金を支払うことを決断したようです。

次に日本側について示します。松坂の場合、「小学生からの憧れだったメジャーでプレイしたい」という夢を実現させるために、本人の意志に、半ば球団側が折れる形となり、その夢を実現させる代わりに、西武は相手球団から移籍金を獲得することになります。その移籍金ですが、選手の年俸や球団の運営に充当すると言われています。他の選手の場合もポスティングには似たような傾向を見ることができます。

両方を対比すると、日米でビジネスに関するスタンスに大きな差異があることがわかります。
こうしたスポーツビジネスのダイナミズムや選手の傾向を理解しないまま、日本のプロ野球を改革しようと議論しても、明確な戦略無しには本場に勝てる見込みはないような気がしています。

ポスティング制度とレッドソックスの詳細は、以下をご参照ください。
http://jpbpa.net/topics/04.htm
http://www.major.jp/news/news20061115-18559.html

Wednesday, November 15, 2006

19.大人がいない?!(972字)

最近、連日のように痛ましい事件や残虐な行為がマスコミをにぎわせており、「またか」という思いと共に、暗澹たる気持ちにさせられてしまいます。

さて、定点観測のため、最寄駅近くにある中規模の書店にときどき立寄りますが、いつの頃からか、『大人がいない』や『大人が危ない』という書名の本が目に付くようになりました。

そして、あるとき、新聞のコラム欄で、「ある知り合いのオーナーがいて、その人が古くから渋谷に所有して来た小劇場を最近、大人がいなくなったと言い残してさっさと閉めたのが非常に残念であった。」と紹介されているのを読みました(うかつなことに、掲載日や筆者は失念しました!)。

私は、大人と子供を区別しているのは、次の三つが大きいファクターであると考えます。すなわち、
①自立(自活)しているか
②責任を果たせるか
③社会(環境)への適応力があるかということです。

①が覚束ないとすべてにおいて前提が成り立ちません。それでは、②や③については自問自答して、それぞれにどういう答えが返って来るでしょうか?

本来であれば、自己の責任をきちんと果たしており、かつ社会への適応力を持って自立して生きていると自信を持って言える大人が大半を占めるようでなければならないのでしょう。

しかし、昨今は、色々なコメンテイターから「実年齢の八掛けがちょうど収まる」と言われたりしており、大人の若返り≒幼稚化に拍車が掛かっている状況にあるとさえ思われます。
適応力を欠き、さらに責任回避や責任転嫁をする人が増えているとしたら、この国の将来は非常に憂いを帯びたものになって来ます。

なぜなら、子供は大人の背中を見て育つからです。大人は模範を示す義務があることを忘れ、子供と一緒になって同一レベルに近い行動を繰り返すようでは、「おとなこども」と揶揄されても仕方がありません。

私が子供時代には、当時の大人の自由さと貫禄(余裕)に憧れを持ったものでしたが、今の子供たちは模範となる大人が身近にいないせいか、モラトリアム状態が続き、いつまで経っても大人になり切れなくなったのではないかと思っています。

かく言う私も、きちんと責任を果たしているか、分別をつけているか、にわかに自信がなくなって来ました。

Monday, November 13, 2006

18.ブログ流行の理由(773字)

早いもので、私がブログを開設して、ひと月が過ぎました。

内容はまだまだ完成の域に達したとは口にできないため、それは二の次に置くとして、本当に続けられるのかを一番に心配しました。しかし、意識的にネタ探しをすることで、何とか最初の苦しい立ち上げ期を乗り切ることができたように思います。

さて、代表的なブログサイトの一つである「Gooブログ」の総数を見ると、約67万件も開設されていることがわかり、その数に驚くと共に、ブログという便利なツールの登場によって、万人に情報発信の文化が創生されて来つつあることを実感することができます。

先日、新聞の夕刊に劇作家で演出家でもある永井愛氏のブログに関するインタビューが掲載されていましたので、ここで一部を紹介します。

永井氏によると、「ブログを始める人が増えている背景には、自分を他人に見せることが自らを確認したい、大げさに言えば、生きている証しをつかみたいのではないか。」「書くことは自分を記録すること。記録しないと、漠然とした記憶やイメージだけで過ごしてしまう。」と分析されていました。

私自身が開設した動機の中にも、これまで経験したことや考えを思いつくままに綴ってみたいという欲求(発意)があり、誰かに何かを伝えることで自分の拠り所を確認するということが根底にあるのだと思っています。

大半のブログは日常のありさまを記録した他愛の無いものばかりですので、当人や一部の関係ある人以外には、あまり有用と言える情報は少ないのかもしれません。

しかし、情報を受け取る一方だった人たちが、自ら発信するようになったことが大きな変化であり、ブログ発の単行本の刊行や新たなコミュニティの形成が私たちの文化や暮らしに貢献することにつながれば良いと期待を寄せています。

参考:「夕刊文化欄」『日本経済新聞(夕刊)』2006年11月8日号